野々市中央公園「ののいち椿館」で可憐なツバキに一目惚れ【見頃はまだ先】

こんにちは、雪梅 (せつめ) です。
金沢市のお隣、野々市中央公園にある「ののいち椿館」をご存じですか?
お花が好きな方にぜひ訪れて欲しいスポットです。
1月中旬に訪れましたが全体の見頃はまだ先のよう。それでも30種類以上のツバキが咲き誇っていて、一つひとつがとてもキレイでした。
品種によって開花の時期が違うため、秋~初春シーズンならいつ訪れても楽しめそうなスポットです。
館内は平日・休日問わず、午前9:00~午後4:00まで開館していて、誰でも無料で観賞することが出来ますよ。
春のお出かけスポットにおすすめ!色とりどりの椿が楽しめます✨
野々市中央公園「ののいち椿館」って?
ののいち椿館はその名のとおり、多様な品種のツバキが展示されている施設です。
野々市市の公式ホームページによると日本種・外国種を合わせ、約300品種、700本の中から厳選したものを展示しています
とのこと。そもそもツバキ自体の品種は国内外を合わせると7,000種類以上になるそうで、その多さに驚きました。
施設は2017年3月18日にオープンしたばかりで新しく、石川県内でツバキを観賞するならここが一番大きいんじゃないかと。
また公園の南西側には、見晴らしの良い小高い山に約200品種・800本余りが植樹された「椿山」もあります。
場所は明倫高校のすぐ目の前。施設は野々市中央公園の中に併設されているため、広々とした駐車場と遊具で遊べる公園や遊歩道もあり、一帯が市民の憩いの場となっています。
金沢からのアクセスも良好で、例えば金沢駅からだと車で約20分ほどで到着します。
さて広い駐車場に車を停めて、散策開始です。(。・ω・。)ノ
「ののいち椿館」に入ってみた – ひな壇に並ぶ美しいツバキたち
こちらが椿館の外観。
全体から光が取り込めるガラス張りの頑丈な大型ハウスで、室内で湿度や温度が調整できるような構造になっています。中は温かいのかなぁ?と思いながら入ってみると、人間にも過ごしやすい温度になってました。 (笑)
明るく開放的な館内にはヒーリングミュージックが心地よく流れ、ゆったりとした空間が広がっています。
四方を取り囲む形でひな壇に鉢植えが設置されていて、あたり一面ツバキ一色。
選りすぐりのツバキちゃんが、どれも誇らしげな表情で佇んでいます。手入れが行き届いていて、それぞれ気持ちよさそうに過ごしているのがわかります。( *´艸`)
開花は全体の2~3割ほどでしょうか。沢山のつぼみをつけた状態のものが多いです。
椿を観賞 – 種類の豊富さに圧倒…
ハウス内には国内の正統派品種や希少価値の高いもの、洋種まで多種多様。種類の多さに驚きました…
品種を確認しながら楽しむ♪
それぞれの枝にはネームプレートがくくられていて、
- 花色
- 花形
- 花期
- 花経 (大きさ)
- 産地
などが丁寧に明記してあり、一目で分かるようになっています。
このプレートを確認しながら観賞していくと、かなり勉強になります。📖
ここからは、美しく咲いていた品種をいくつかご紹介しますね。名前がユニークで面白いですよ。( *´艸`)

花びらの曲線が美しい筒咲きの正統派。皇室に献上された有名な品種だそう。
名前 | 初音 (はつね) |
花色 | 濃桃色 |
花形 | 一重・筒咲き |
花期 | 10~4月 |
花経 | 中輪 |
産地 | 中部地方 |

幾重にも重なる花びらの形が特徴的で、鮮やかな紅色が美しい藻汐。”もしお” と呼ぶそうな。名前が面白いですね。
名前 | 藻汐 (もしお) |
花色 | 濃い紅色 |
花形 | 八重・レンゲ咲き |
花経 | 中~大輪 |
産地 | 関東 |

見た目も名前もとっても可憐な乙姫。白と桃色が入り交じった花びらはまるで水彩の筆で彩られたかのよう。こういう繊細で控えめなツバキ、タイプです。
名前 | 乙姫 (おとひめ) |
花色 | 濃桃地・白斑入り |
花形 | 一重・猪口咲き |
花期 | 1~4月 |
花経 | 極小輪 |
産地 | 愛知 |

絞りの細やかな模様が目をひく草紙洗 (そうしあらい) は古典品種だそう。
名前 | 草紙洗 (そうしあらい) |
花色 | 淡桃地 |
花期 | 3~4月 |
花経 | 駐輪 |
産地 | 関東 |

開花間近の明妃 (めいひ)。見てください、この花びらのグラデーションの美しいこと!惚れ惚れします~。( *´艸`)
名前 | 明妃 (めいひ) |
花形 | 八重・レンゲ咲き |
花期 | 2~4月 |
花経 | 中輪 |
産地 | 京都 |
と、あげたらキリがありませんが、シーズンオフでもこんな感じで様々な品種を楽しめました。

あ、そうだ!野々市の名がつけられたツバキは、残念ながらキレイな状態を見ることができませんでした。。入口にも大きな木があったんですけど、花がポトポト落ちてる状態で… 花期は9~4月とのことなので、まだ見れるチャンスはあるかな?
くつろぎスペース
館内中央にはくつろぎスペースも用意されています。
そしてここにあるのが、とってもキュートなインスタスポット!
パッと目をひく鮮やかな赤、凜とした白、やわらかな桃色など色とりどりの椿の花が浮かべられた水鉢です。
カラフルでキレイですねぇ💕
椿の見頃っていつだろう?
一般的な椿の見頃は、3月~4月。
春の訪れとともにやってくるイメージが強いですが、実は品種によって開花時期が大きく違うそう。
例えば
- 早秋咲きなら 9月~10月頃
- 晩春咲きなら 4月~5月頃
と、以外と幅広い季節で楽しめるんですって。これは知りませんでした。
そうそう、シーズン真っ只中の3月には野々市市による「花と緑ののいち椿まつり」も開催されるそうです。ちなみに2020年の開催予定日は、3月21日~22日(土・日)とのことです。(イベント情報については後述)
椿館の混み具合
平日の午後に訪れましたが、人は少なめ。40分ほど滞在していましたが、その間にカメラ片手に写真撮影される女性や、まったりデートされるご夫婦が3~4組ほどいらっしゃってました。
たしかに今の時期はまだ人が少ないので、写真撮影の練習にもってこいかも。📷
多くの品種の開花が進む、2月末から4月中旬頃までは人が多そうです。
「育成棟」にも立ち寄る。
椿館のお隣にある育成棟にも立ち寄ってみました。小さな苗はここで大事に育てられているんですね。
中に入ってみると挿し木したばかりの幼いものや育成中の鉢植えが、丁寧に管理されていました。
ちょうどガイドの方が育成棟のほうにいらしゃって、訪れたご夫婦に挿し木の仕方をアドバイスされていました。
わたしも育て方や剪定について詳しくお話を聞きたかったのですが、なんせガイドのおじさまが引っ張りだこ状態。 (笑)
今回は諦めて次回訪れたときにリベンジします。
挿し木されたツバキの枝には新芽が出ています。すくすく育つんだよ~!
「椿山」に行ってみた – 寒さに耐える自然のつばきも美しい
さて育成棟を出て、次は「椿山」へ行ってみることに。
「椿の径」と名付けられた遊歩道をてくてく歩いて行きます。
歩道の両脇にもたくさんのツバキが植えられていて、ゆっくり観賞しながら進んでいけますよ。
歩いている途中、多目的広場でゲートボールの練習をされているご年配の方や、ワンちゃんとお散歩しているお姉さんの姿も。皆さんそれぞれに公園を有効活用されていますね。
椿山の入口に到着しました。
案内図をチェックしてみると
- 桃色系
- 絞り系
- 班入り系
- 白色系
- 洋種系
- 覆輪系
- 紅色系
の7つのエリアに分かれていて、花色や種類別にまとめられているんですね。いっせいに開花した時が楽しみです✨
頂上からの公園の風景です。
まだつぼみのものが多く、一部の椿しか咲いていませんが、時折こんなキレイな品種にも遭遇。
ビビッドなピンクが目にも鮮やか。
頂上には野々市市内や白山が見渡せるビュースポットとベンチが設けられていました。
私が訪れた日は残念ながらお天気が悪くて霊峰白山は拝めませんでしたが、見晴らしはとっても良かったですよ。(でも風当たり抜群で、冬はかなり寒いです。暖かい格好で散策しましょう。)
イベント情報 – 2020年の椿まつり ※イベントは中止となりました
※ 2020年3月21日、22日に予定されていた下記のイベントは、新型コロナウィルス感染防止のため残念ながら中止となりました。😢
今年で30回目を迎える野々市市のイベント「花と緑ののいち椿まつり2020」は3月21日(土)~22日(日)の二日間にわたって行われる予定です。
今年のテーマは『人の和で 椿十徳 生きるまち』
📝 イベント詳細
開催日時 | 【1日目】3月21日(土) 9:00 – 17:00 【2日目】3月22日(日) 9:00 – 16:00 |
会場1 | 文化会館フォルテ 〒921-8815 石川県野々市市本町5丁目4番1号 |
会場2 | 教育センター 〒921-8815 石川県野々市市本町4丁目21番27号 |
会場3 | 野々市中央公園 「ののいち椿館」・「椿山」 〒921-8831 石川県野々市市下林3丁目 |
参照サイト 花と緑ののいち椿まつり2020 – 野々市市ホームページ
施設情報・アクセス
名称 | ののいち椿館・椿山 |
住所 | 〒921-8831 石川県野々市市下林3丁目97 |
営業時間 | 9:00 – 16:00 |
休館日 | 12/29~1/3 (年末年始) |
問い合わせ先 | 野々市市役所 土木部 都市計画課 TEL 076-227-6092 |
公式HP | 野々市市ホームページ |
あとがき…
この時期にどれくらい咲いてるだろう?
と気になって行ってきましたが、意外と咲いていてゆっくり楽しめました。
日本を代表する美しい花木のひとつと言われるツバキの花言葉は「控えめな素晴らしさ」。これは花に香りがあまりないことから由来しているんですって。
小さなつぼみからぷっくりしたつぼみまで、春を待ち遠しそうに静かに佇んでいる姿が愛おしい。
春先が楽しみです。
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